みんな人のせいにばっかりして、文句ばっかり言って、何もしないのって格好悪いよなという話をしているうちに、おじさんの文句を言っている自分がもっと格好悪いなと思ったんですよ

2010年4月17日放送　ＮＨＫ　ＢＳ1　関口知宏のオンリーワン

平成版　弟子入りプロジェクト　岐阜県　前編

ＮＰＯ法人　Ｇ-net　代表理事　秋元祥治さん

地元にたまたま帰省で帰って来たときに、地元の百貨店がなくなっていたんですよね。商店街の中に近鉄という百貨店がありまして、これがなくなっていた。地元が商店街の近くだったので、近所のオジサンたちにちょっと聞いたんです。なんでなくなったんですかと聞いたときに、例えば、市役所が悪いから、アーケードが古いから、駐車場がないから、駅が汚いからとか、聞くおじさんとかおばさんがみんな人のせいにしていたんですよね。そういう話を伺っているうちに、皆さんも商店街でお店をやられている方々で、自分の向かいのデパートがつぶれた話なのに、なんで人のせいにするんだろうなって。みんな人のせいにばっかりして、文句ばっかり言って、何もしないのって格好悪いよなという話をしているうちに、おじさんの文句を言っている自分がもっと格好悪いなと思ったんですよ。うだうだ言って、何もしない人たちよりも、うだうだ言われてても、何かやっている人のほうがずっとずッと偉いじゃんということ。

どこで合流点というか、一緒にできる点があるのか、どこに共通の想いとか、共通にできることがあるのかというのを知りたいなと思っていた

2010年4月10日放送　ＮＨＫ　ＢＳ1　関口知宏のオンリーワン

市民４万人ふるさとガイド　静岡県熱海市　前編

熱海温泉玉手箱　実行委員長　市来広一郎さん

僕はあの場で何か議論しようとか、ということを思っていたわけではないんです。考え方をぶつけ合って、何か対立をしようとか、そっちは間違っているからこうだみたいなことをいう気はさらさらなくて、どこで合流点というか、一緒にできる点があるのか、どこに共通の想いとか、共通にできることがあるのかというのを知りたいなと思っていたので。

ちゃんと地元に根付いたものを作っていかないと、本当に何かちょっとしたきっかけで一気になくなってしまう。

一人ひとりがかかわってやっていく町、だからこそあんなふうな自然体の魅力が生まれてきたんだなというのをすごく感じたんです

2010年4月3日放送　ＮＨＫ　ＢＳ1　関口知宏のオンリーワン

市民４万人ガイド化計画　静岡県熱海市　前編

熱海温泉玉手箱　実行委員長　市来広一郎さん

僕も一人で旅をして、３カ月ぐらい世界を放浪していたことがあったり、いろんなところに行ったんです。その中でも、非常に印象に残っている町があって、クロアチアのドブロブニクという世界遺産にもなっている町なんですけれども、すごくきれいな町で、観光地なんです。僕がすごい感じた良さというのが、すごく生活が見えたんですよ。普通に地元のおばちゃんたちが階段に座って会話をしている。僕が通りがかると、何か普通に声かけて、普通にその上には洗濯物がロープで干してあって、路地では子どもたちが遊んでいる。ドブロブニクというのが、何世紀もかけて市民が自分たちで作り上げてきた町なんですよ。誰かから与えられたんではなくて、自分たちがずっと作って、戦争の被害にあっても、全部自分たちで直して、それも全部自分たちでやってきた町だった。それを聞いて、一人ひとりがかかわってやっていく町、だからこそあんなふうな自然体の魅力が生まれてきたんだなというのをすごく感じたんです。

古いイコール悪いとか、不便イコール悪いではなくって、そこに尾道の良さとか、尾道らしさとか、そういう地域の資源がそこにあると思っているんで

2010年1月11日放送　ＮＨＫ　ＢＳ1　関口知宏のオンリーワン

尾道空き家再生プロジェクト　代表　豊田雅子さん

空き家問題って、悪いことばかりなんですよ。それを自分の中でも意識を変えていくと。古いイコール悪いとか、不便イコール悪いではなくって、そこに尾道の良さとか、尾道らしさとか、そういう地域の資源がそこにあると思っているんで。

コミュニティというのを再生させたいと思っていますので、今、いろんな方から空き家の相談を受けているんですけど、そういった人たちがちゃんとそこに根づいて、もともとの地域の人たちと上手くコミュニティ築けるように、定住していけるようにまで見守っていけるようなお手伝いはどんどんしていきたいですね。住みたいとおっしゃっている方がたくさんいらっしゃって、こうやって空き家もたくさんあって、もうちょっとそこがちゃんとつながれば、もっと空き家も少なくなっていくのにという状況なので、そこを一つづつ繋げていって。